鯖を読んでる転校生=社長!?
光河が心配してくれてる。

何かあったことはきっと光河にもわかってる。

「光河、仕事は?」

「病人が俺の仕事のことなんかいちいち気にしなくていいから」

人差し指であたしの額をつつく。

そぅだよね・・・・。

きっと忙しいのにあたしが風邪なんか引いてるから。

やっぱり旬のことは風邪が治って落ち着いてから言おう。

今は光河が早く仕事にいけるように元気にならなくちゃね!

「ありがとう」

あたしは少し微笑んで目を閉じた。

「あぁ」

光河はそう言ってベッドの脇に座る。

なんとなくバタバタしていたあたしの心に安らぎが戻ってきた気がした。












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