鯖を読んでる転校生=社長!?

頼れる人

だけどあたしの意気込みも虚しく体調は悪くなるばかり。

3日経っても熱は一向に下がらない。

この前と同じお医者さんがあたしを診てくれる。

「どーなってる?」

光河は少し怒り気味。

「こぅ・・が・・・・だぃじょ・・ぅ・・ゴホッゴホッ」

朦朧とする中、光河をなだめようと試みるけど声も出なけりゃ咳でうまく話も出来ない。

「結輪!」

ベッドとあたしの体の間に手を入れて背中をさすってくれる。

あたしには優しい光河。

ゴホッゴホッ

「風邪以外に異常は本当に無いんですけどね・・今よりも強い薬を出しておきます」

少し慌てるお医者さん。

あたしが情けないばっかりに、ごめんなさいお医者さん。

光河もあたしのせいで仕事に集中出来ない。

忙しいはずなのに・・・。

いろんな人に迷惑かけてるな・・・。

なんでこんなに空回りしてるんだろう?

早く治って欲しいのに。

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