夢花火
私は、手紙をビンの中に入れた。
そして、ギュッと蓋を閉める。
「…よし。行くぞ」
土方は私の腕を掴んだ。
「今から行くのか?」
「お前、今日は非番だろ。俺も、仕事は全部片付けた。来い」
「……」
土方と並んで、歩いていく。
「あ、土方さんに千春さん。これからどこか行くんですか?」
途中で会った沖田に話し掛けられた。
「あぁ。ちょっとな」
土方がそう言うと、沖田は少しにやにやした。
「気を付けて下さいね」