夢花火
「斎藤、起きろ」
土方がそう言うと、斎藤と呼ばれた人は、目を開いた。
「…すまない」
「ほら、自己紹介しろ。後はお前だけだぞ」
原田がそう言うと、
「…三番組長、斎藤一(さいとうはじめ)」
斎藤は、こう短く答えた。
「皆さん、よろしくお願いします」
私がそう言うと、沖田が口を開いた。
「ねぇ、千春さんが入ったから、宴をやりましょうよ」
「いいですね!私は賛成です」
藤堂も賛成する。
私は、そういうのは苦手だから、やらなくてもいいんだけど…。
「そうだな。よし、今日は宴だ!」
近藤がそう言った。