星空の下、頬を伝う涙
抱き締められたままの状態で何分も経った頃、夜風が私の横腹に直にあたるのを感じた。

違和感に気付き、目を下へ向けると、服がまくりあげられ龍也の手が服の中へ入りかけている。


「ちょッ!?やめてよ!!!やだやだやだー!!!ねぇ?…ねぇってば!!!」

興奮がちにそう言い、龍也の腕の中で暴れる。


「大丈夫だから…」


龍也はそう言うだけでやめてはくれない。

私は今の自分の状況に恥ずかしさと怖さを感じた。
どうしても龍也の腕の中から抜け出せないため、せめてもと思い向きをかえた。

龍也に背を向けてる状態。

これでちょっとは安心。
龍也に背を向けたことで私は安心しきっていた。

でも私は何も分かってなかった。

向きをかえたところで、この状況が変わらないことを。
終わらないことを。
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