星の輝く夜空の下で


夏芽は家に着いてすぐさま自分の部屋に閉じ籠った


「夏芽?どうしたの?」


泣きながら帰ってきたからお母さんは心配していた


お母さんは夏芽が幽霊が見えることを知っていた


何度か眼科に連れていかれたのを夏芽は微かに覚えてる


夏芽が中学生の頃、お母さんはある日突然、幽霊はまだ見えるの?と問いかけてきた


事故の後遺症が気になっているのがすごく分かった


だから「だいぶ霞んできた」なんてデマカセ言った


そしたらお母さんは良かったってすごく嬉しそうな顔をした


何でもお母さんには話せる仲だったけど幽霊が見えることだけは隠してた


「また、学校でいじめられたの?」


「違うからほっといて!!」


だから、幽霊に会ったのなんて言えなかった


明日、今日の出来事を朱子に話そうと心に決めて眠った



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