星の輝く夜空の下で


「そんなことあったんだ」


次の日の放課後、朱子に昨日の出来事を話した


まだ人がいるから携帯電話を持ちながら


「そう言えばあたしたちも出逢いは死んだばっかりだったよね」

「そうだっけ?」


夏芽は朱子との出逢いをすっかり忘れていた


「そうだよ。その時も夏芽があたしのこと踏んだんだよ」

「え、嘘」

「うそじゃないよ。何で踏むんですか~!!謝ってください~!!ってまとわりついてたら仲良くなった」

「へぇ」

「言っとくけど、夏芽まだ謝ってくれてないからね」

「そうか。ごめん」

「いいよ~。別に呪ったりしないから」


リアルでぞわっとした夏芽だった


「でもさ、何でだろう?」

「何が?」

「あたしが夏芽にまとわりついてた時も嫌がってはいたけど、蹴飛ばしたり拒絶はしてなかったよ」


夏芽は朱子との出逢いを少し思い出した


確かにまとわりつかれて嫌がってはいたけど拒絶はしてなかった


多分、中学生の頃友達がいなかったから幽霊でも友達がほしかったからかもしれない

ならなんで昨日の幽霊は拒絶するくらい嫌だったのだろうか


夏芽の考え事が増えてしまった





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