星の輝く夜空の下で


夏芽は気がついたら寝ていた


瞼の向こうにぼやけて人が映る


「朱子…?」


ちゃんと目が開き、視野がはっきりすると目の前にいたのは学校一可愛い女の子柚木春実だった


「浅岡さん、おはよう」


夏芽はビックリして身を引いた


「なんでここに?え?ジャージ?」

「うん、バスケしたら足挫いちゃって保健室行ったんだ。授業に浅岡さんいないのを思い出したから教室かなと思って抜け出してきちゃった」


右足にサポーターをつけていた


「柚木さんのクラスも体育なんだ」

「なにいってるの?一緒に決まってるじゃん。同じクラスだもん」

「え?」

「やっぱり知らなかったんだ。あたし浅岡さんと同じクラスだよ。今隣の席」

「えー!!嘘だ」

「嘘じゃないよ!!…そうだよね。いつも誰かとしゃべってるもんね」

「あー電話のこと?」

「ううん、電話するフリして女の子と喋ってる」

「え…」

「今日は男の子もいた」


夏芽は気づいた


柚木春実は幽霊が見える、と


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