禍津姫戦記
 ヤギラは青ざめ、キッと姫夜をにらんだ。一瞬だったが、姫夜はその眼差しのなかに、怖れと怒りとが青い火となって燃えているのを見た。

「わかったら戻れ」

「は……ご無礼を……」

 ヤギラは脱ぎ捨てられた衣類を拾い、肩を落とし悄然と館へ入っていった。
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