禍津姫戦記
「ヤギラは、そなたの役に立ちたいのだ」

 姫夜がヤギラの後ろ姿を見送ってつぶやくと、ハバキは苦笑した。

「だったら館にいてくれたほうが助かる」

 ハバキは頭をふって髪の雫を振り落とし、布でごしごしと逞しいからだをこすると、手早く袴をつけた。
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