禍津姫戦記
「ずっとそなたを探していた。そなたと離ればなれになり、母は気が気ではなかった。なぜすぐ探しにきてはくれなんだのか……」

 白香姫が姫夜の頬をなでると、たちまち涙はその手に吸いこまれていった。

「もうしわけ……ありませぬ。母上は亡くなられたものとばかり……」

 姫夜ははっとした。
< 311 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop