禍津姫戦記
「兄上とハバキとは、子どもの頃から、その、あんな風だったの?」

「ええ。暴れ馬に乗ったり、どちらがイノシシを素手でつかまえられるか競ったり――あたしがどんなに気を揉んでいるかも知らないで、やりたい放題で」

「それは兄上ばかりのせいではないと思うな」

「それはそうかもしれませんけど、ハバキさまはカツラギにとって、大事な大事なお方。兄の命はハバキさまをお守りするためにあるんです」
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