禍津姫戦記
 姫夜はしばらく、川辺で芋を洗うアゲハのそばで、カリハやハバキの小さい頃のことや暮らしぶりについて聞いた。はきはきした言葉遣いも、物腰も、きちんと躾けられた娘のそれで、カリハが自慢に思うのももっともだと思われた。
 アゲハがふと口調をあらためて、云った。

「あの、姫夜さまは……」
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