禍津姫戦記
姫夜は息を詰めて、その玉を手に取ろうとした。するとそれは意志を持ってでもいるかのように姫夜の指のあいだからすり抜け、床の上で小さなかけらに砕け散った。
勢いのある足音がして、ハバキが登ってきた。狩りからもどってそのままここへ来たらしく、背中に矢筒を背負っている。
「姫夜――ここにいたか」
勢いのある足音がして、ハバキが登ってきた。狩りからもどってそのままここへ来たらしく、背中に矢筒を背負っている。
「姫夜――ここにいたか」