禍津姫戦記
 くったくのないようすに、姫夜はすこし救われたように、うなづいて立ち上がった。
 神殿の前庭にちょっとした人だかりができていた。
 そこにいたのは、長い尾を持った、真っ白な山鳥だった。ハバキを見ると、人々は鳥の美しさやハバキの狩の腕をほめそやした。
 ヤギラが誇らしげに、鳥の脚にゆわえたひもの端をもって、立っている。
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