ソラナミダ
「……た、たまにはパーッと、……ねえ?都築くんとか美帆とか皆さんと!」



ああ……


墓穴………。
何を言うかな、私……。




「お。いいね、たまには!」



ああ~のっちゃった!



「木村さんも誘うか。あの人いると、いい店連れてってくれるし。」



「……はい。」



「じゃあ俺から男性陣には声かけとくよ。平瀬は女性陣にお願い。」



「…はい。わ~…久々、楽しみだなぁ……。」



なーんて………




ち、違ーう!!


博信と二人きりの時間を作ろうとしたのに。


馬鹿馬鹿……、私。




悶々とする私の耳元に……


博信の顔が近づく。



「………けど……、途中、二人で抜けよう。」



「………は…、はいっっ。」



私にしか聞こえない秘密の会話。


……一発態勢逆転!


よっし!



私はこっそりガッツポーズ。



「……?なんだそれ~?」


あ………


見られた……。



博信がさも嬉しそうに笑う。



その肩越しに……





美帆がこっちを見るその視線を感じた。











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