〔完〕 うち、なでしこになるんだから
「やる。」
「ちょっと!!怪我したらどうする気よ!」
珠理は信じられない。
源希の挑戦状を受けて立つなんて。
相手は過去、剛溜に暴力を振った人。
今は不良として、毎日毎日問題行動を起こしてる。
もし、剛溜が勝ったら、殴り合いの喧嘩を売られて・・・
いや、勝負の最中に、怪我を負わせるようなスライディングを仕掛けられるかもしれない。
――はあ、剛溜は大丈夫なのか。――
つい、心配顔で剛溜を見つめてしまう。
「珠理、大事な弟さんを傷つけないから。」
「嘘つけ。」
ついつい大きな声で、本音を言ってしまった。
源希は怒るどころか、そうだろうと思って笑う。
珠理は何かを企んでる笑いに見えて怖い。
怖いけど、持ってたボールを剛溜に投げる。投げなかったら、それはそれで大変なことが起こると思って。
源希がキャッチ。
「さすが、天才キーパー。」
珠理は天才じゃないと、心の中で反論する。
――あーあ、ボール渡すんじゃなかった。――
っと後悔しても遅い。
「ちょっと!!怪我したらどうする気よ!」
珠理は信じられない。
源希の挑戦状を受けて立つなんて。
相手は過去、剛溜に暴力を振った人。
今は不良として、毎日毎日問題行動を起こしてる。
もし、剛溜が勝ったら、殴り合いの喧嘩を売られて・・・
いや、勝負の最中に、怪我を負わせるようなスライディングを仕掛けられるかもしれない。
――はあ、剛溜は大丈夫なのか。――
つい、心配顔で剛溜を見つめてしまう。
「珠理、大事な弟さんを傷つけないから。」
「嘘つけ。」
ついつい大きな声で、本音を言ってしまった。
源希は怒るどころか、そうだろうと思って笑う。
珠理は何かを企んでる笑いに見えて怖い。
怖いけど、持ってたボールを剛溜に投げる。投げなかったら、それはそれで大変なことが起こると思って。
源希がキャッチ。
「さすが、天才キーパー。」
珠理は天才じゃないと、心の中で反論する。
――あーあ、ボール渡すんじゃなかった。――
っと後悔しても遅い。