Wild Rock
金の弾丸が装填された銃を向け、力ある言葉を叫ぶ。
「紅と青の交響曲!!
(エレメント・シンフォニー)」
足に力を入れて引き金を引くと、太陽の強い光りのような輝きを持つ閃光が撃ち出された。
パイモンは舌打ちをしながら一度止まり、本体を棄て、精神体だけを歪ませた空間へと送る。
本体は跡形もなく浄化され、閃光は空の汚れた空気までをも浄化した。
辺りに柔らかな日差しが差し、マリアの金の髪を美しく照らし出す。
マリアは力無くその場に倒れ、意識を失った。
ふと目を覚ますと、マリアはベッドに横たわっていた。
手に温かいものを感じ、目をやると、ルーシュが手を握って眠っていた。
ゆっくり手を離し、体を起こしてテーブルに置いてあったタバコに火を点け、紫煙をはく。
タバコの匂いに気づき、目を擦りながらマリアに声をかけた。
「気がついたのかマリア!」
「それはこっちのセリフだ。何寝てんだ」