Wild Rock


 山の向こうから朝日が昇っていく。

 狼に変身した俺は吠えながら店を壊した。

 禁忌の子は、何らかの魔力を携えて生きている。

 ある奴は巨人として産まれ、ある奴は魔力に耐え切れず自我を失い、俺のように、きっかけがない限りはただの人間にしか見えないの三パターンいる。

 朝から何事かと町の奴らが窓を開け、俺の姿を見ては恐怖と絶望の叫びをあげて逃げていく。


 逃がさない!

「よくもアニエスを殺したな!!」

 町の男達は恐怖した表情で許しを請うたが、俺がそんなもので許すはずがないのは、わかりきっているはず!

 全員、すべて、地獄へ堕としてやる!


 グルオオーン!


 家を壊し、町の奴らを喰らい、血の戦慄だけが俺を支配していた。

 そんなときだった。あいつらと出会ったのは…。


 
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