Wild Rock


 俺の隣には誰もいないというのに!

「隣にいる女は、オッドアイの禁忌の子だ。止めてくれと、五月蝿いぞ」

 オッドアイの女と聞いた俺は躊躇した。

 マリアはアニエスを見たことがないのに、なぜわかる?

 俺の隣にいるというのか?

「ぐあっ!?」

 ルーシュが小さな体で俺の後頭部に体当たりしてきた。

 グラついた俺はなんとか体を持ちこたえ、ルーシュに噛み付こうとしたが、すばしっこくて苦戦していた。

「エンシェント・アクエリオン!」

 不意をつかれた俺は光りの十字に縛り付けられた。

 後にも先にも、縛り付けられるのはゴメンだ。

「天使界のミカエルからの命が下った! シャクだが、てめぇは今日からあたしの下僕にしてやるよ!」

「ギャオウ! 誰がてめぇみたいな性悪シスターなんかに!」

 もがく俺に、マリアは不敵な笑みを浮かべながらムチを出してきた。

「調教が必要なようだねぇ? たっぷり教えこんでやんよ!」

 地を蹴り、高く飛んだマリア。

 
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