Wild Rock
「よくこの聖なる修道院、ハトホル修道院に足を踏み入れられたな? お前らのような下等な魔族共が安易に入り込める場所じゃないんだが…誰が裏で糸を引いている?」
マリアの問いに、魔族達がげたげたしい声で笑った。
「聞いて驚け! 永き氷の眠りに入っていた魔王様が復活されるのだ! 我等は祝いの品として、お前を、憎きオルレアンの聖女の末裔を生贄とするためにここに、ふごっ!!」
言葉の最中に、マリアは銃で撃ち抜いた。
「用件は聞いた。御託を聞いてやるほど、あたしの心は広くない。ルーシュ、行け」
先程の紫の髪の少年が、生き生きとした顔で群がる魔族達に向かって行く。
「ひっさびさのバトルだ~っ! てやーっ!」
群れの中心に降り立つルーシュ。そして目にも留まらぬ速さで周りにいた魔族達を切り裂き、灰へと還す。
「紫の髪に紫の目! 高位魔族の証!」
「同族なのに、なぜ人間なんかについているんだ! お前の居るべき場所はこちら側のはず!!」
数人の魔族達が叫ぶ。
ルーシュはキョトンとした顔で、どよめき立っている魔族達を見る。
「何でって、マリアが来いっつったから着いてっただけ~」
あっけらかんと答えるルーシュに、魔族達は呆れた顔をした。
「な、なら同族である我等の元へ来い!」
「ヤダ!」
間髪いれずに即答。