Wild Rock

「なぜだ! なぜ力も何もない人間なんぞにつく!?」

「何でって、マリアが好きだもん」


 ガウン!


「気持ち悪いこと言うな。誰もここにいろとは言ってない」

 後ろからマリアが睨みつけながら言う。

「え~。だって俺を出してくれてさ、ついて来いって言うからここにいるのに、酷いよマリア」

 ショートソードを振り回しながら抗議するルーシュ。

 周りを魔族達に囲まれているというのに、一気に二人の世界に入られてしまい、魔族達は呆然と傍観者になっていた。

「こっ、この野郎! こっちを無視しやがって! 囲まれているのがわからないのか!」

 マリアはその魔族を睨みつけ、今度は銃ではなく、腰からロングタイプの鞭を出し、辺りにいた魔族達を打ち払った。

「『この野郎』だと? それはこっちのセリフだ。どいつから調教されたい? このブタ野郎共!!」

 見下すように流し目で睨みつけると、魔族達はビクついた。

「か、かまわねえっ! マリアを生け捕りにしろ!」

 周りを囲んでいた魔族達が一斉に二人に襲い掛かる。

 
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