神様修行はじめます!
「挨拶もなしってわけ!?」

とっさに身をかわしながら文句を言ってやった。

「異形のモノに礼儀作法など期待するな」

腕組みしながら門川君が冷静に返答する。

はいはい、おっしゃるとーりですー!!


すぐさまウサギが、また飛び掛ってきた。

大きな足で強く床を踏みつけ、あっという間に見上げるほど高く飛び上がる。

げっ! 天上ギリギリ!?

なんつー高さよ!


そして加速を付けて、あたしに向かって一直線に飛び降りてくる。

― ヒュウゥゥ・・・! ―

風を切る音まで聞こえてくる。


すっごい跳躍力!!

ほとんど鳥だよ! あんたホントにウサギ!?


ぶつかる直前、なんとかギリギリ必死に身をかわす。

とにかくスピードがすごい!

かわしたと思った途端に、すぐまた次の攻撃。

しかも、ますますスピードが上がっていくっ!


極力、最低限の動きだけで攻撃をかわし続ける。

反動が大きくなりすぎると、次の攻撃を避け切れない!

ひ~っ! ほんとギリギリ!!
< 142 / 495 >

この作品をシェア

pagetop