神様修行はじめます!
それであたしの身に起きた事情を理解できた。

それから、あたしの血の気配と匂いと記憶を頼りに居場所を探し出した。


「血の気配は微量。さらにあの空間じゃ。ここまでたどり着くのは至難の業よ」


門川君でさえも何度も気配を見失いかけたらしい。



「永久も必死の形相じゃった」



必死? 門川君が?


目を閉じて静かに正座する彼の姿。

いつもとまったく変わりない、冷静沈着な表情。

でも・・・


さっきの彼は、見たことないくらい本気で怒ってた。



そうか。ついに門川君も事情を知ってしまったんだ。

じー様とおばあ様との間にあった事を。



それでもなお、あたしを探しに来てくれたんだろうか。

この冷静な彼が必死になって。

それは、ただの義務感なんだろうか。

それとも、あたしへの思いだろうか。
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