神様修行はじめます!
戦いのさなか、異形のモノに取り込まれる者がいる。

そうなったが最後、二度と元には戻れない。

人としての理性も感情も無くしてしまう。

ただ人を襲うのみ。



ほんの一瞬前まで共に戦っていた仲間。

昨日まで、笑い合っていた仲間。


我が親、我が子。

我が友、我が恋人。

かけがえの無い存在。


その顔を見つめながら、この手で殺すなど、とてもとても・・・。



だからこの洞窟に閉じ込める。

封じ込め、二度と出られぬように。


命の灯火が消え去るその日まで延々と・・・。



残された者達は、折に触れ、この洞窟を訪れる。

会う事も叶わぬ相手を思いながら。


変わり果てた姿で生きているはずの、愛しい者を思って、むせび泣きながら。

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