神様修行はじめます!
「あ・・・」

あたしはゴクリとつばを飲み込む。


「天内 里緒です・・・」

「里緒・・・」


穴が開きそうなくらい顔を凝視されて、あたしは戸惑った。

この人も・・・

じー様を知っているの?


「久々の邂逅ではないか。良かったのう、永世」

どこか意地悪気な声で絹糸が言った。

おばあ様はそれに返事をせず、またあたしに質問する。


「あなたは、本当にナオの・・・天内氏のお孫さん?」


あたしはコクリと頷いた。
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