GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
一瞬でも貴方と心が通い合えて良かったです…


俺はパソコンを起動させて爆弾セットの解除を施す。



ケルブは天使の力を覚醒させて蘇った。

それは神の始祖・クロノス様の慈悲。

それとも、既にケルブは安部晴明として転生し、罪を償っているから…天使の力を…

どちらにしても、貴方はそのクロノス様の想いに応える義務があるーーー・・・



俺と一緒に堕ちる必要はない。



「何処に行く?」



皆が寝ているのに知弥だけは起きていた。



「外の偵察ですよ」



「俺の庇護を必要とするお前が偵察?」



「…知弥…ケルブ様の血を吸いたくないか?吸えば…天使の頂の力が手に入るぞ…」


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