牙龍−元姫−



しかしそう簡単にはいかずヤツらが突っかかる。



『ど、どこいくんだよ!』

『逃げんな!宇宙人!』

『アイジンの子くせに生意気だぞ!』



まだ騒ぐヤツらに溜め息。



本当に小学生なのか問いたい。



否僕が大人びているだけなのかもしれない。



環境が環境。醜い大人の思考や裏ばかり見てきた。是非も弁えない罵倒を浴びせられてきた。



だから少しだけ人より背伸びする。



でも小学生の頃は“負”の感情をいまよりも表に出していた。逆の感情は圧し殺していた。楽しいと思えることもなかったし、楽しむ気すらなかったから。



今は結構、身体と共に心も成長したからそんなこともないけれど。
< 588 / 776 >

この作品をシェア

pagetop