牙龍−元姫−
『ならお前らは愛されて生まれてきたのか?』
漆黒の少年が足を止めた。
止めた彼に僕も止めざるを得なかった。
無視するかと思ったのにまさかの予想だにしない出来事。
『は?当たり前だろ?』
『母ちゃんが生んでくれたんだ!』
『他の男とヤって他所で出来た子かもしれねえだろ』
そこには何の感情もなく、つらつらと話す。
はっきり言うと何を考えてるのか分からない。
たかが小学生が何でそんな言葉を知ってるのかと思った。僕も意味はわかるけど。
しかし分からないのかアイツらは不思議な顔をする。しかし自分は母ちゃんの子だと言い張る。
『何言ってんだ!俺は母ちゃんの――――ぎゃあああああ!』
『う、うわああ!』
『な、なんだぁ!?』
慌てふためく奴等。
俺も吃驚した。
だっていきなりバイクが突っ込んできたから。
そしてガキ大将をぶっ飛ばした。