牙龍−元姫−



『ならお前らは愛されて生まれてきたのか?』



漆黒の少年が足を止めた。



止めた彼に僕も止めざるを得なかった。



無視するかと思ったのにまさかの予想だにしない出来事。



『は?当たり前だろ?』

『母ちゃんが生んでくれたんだ!』

『他の男とヤって他所で出来た子かもしれねえだろ』



そこには何の感情もなく、つらつらと話す。



はっきり言うと何を考えてるのか分からない。



たかが小学生が何でそんな言葉を知ってるのかと思った。僕も意味はわかるけど。



しかし分からないのかアイツらは不思議な顔をする。しかし自分は母ちゃんの子だと言い張る。



『何言ってんだ!俺は母ちゃんの――――ぎゃあああああ!』

『う、うわああ!』

『な、なんだぁ!?』



慌てふためく奴等。



俺も吃驚した。



だっていきなりバイクが突っ込んできたから。



そしてガキ大将をぶっ飛ばした。
< 589 / 776 >

この作品をシェア

pagetop