牙龍−元姫−
見上げた先。そこには男子生徒が三人、目の前に立っていた。
比較的それ程厳つくない人達。
「大丈夫?気分悪そうだけど、」
「カエル怖かったでしょ?お疲れさま!」
「校舎入った方が涼しいって!何なら一緒に行く?」
三人同時に話されても聞き取れず慌てた。でも気分の悪い私を心配してくれてるらしくお礼を述べる。
「あの、有り難う。でも私ここでいいから―――――」
校舎に行こうと言う誘いをやんわり断る。
戒吏が戻ってきた後、私が居ないと分かったときの反応がある意味怖いから。
「え〜。いいじゃん!」
「絶対此処より涼しいからさ!」
彼らはめげず私を誘う。そんなに校舎に行きたいなら自分達だけで行けばいいのに。
暑さのせいか、少しだけイラッとした。
そんな私を露知らず男子生徒は、手首を掴んできた。
「ちょっと離し……」
言い掛けて止めた言葉―――――止めざるを、得なかったから。
その言葉の続きを私が言う事はなかった。