獣は禁断の果実を蝕むのか。
「梓悸の仕事…つまんねえな。オレの事が好きだって言ったら楽しかったんだけど。大体、オレと関係あるか?」
その言葉に、ドキッと冷や汗が出そうなくらい心臓を突かれた感じ。
「あの、九重部長は開発課ですし。」
シドロモドロだったけど。
何とか回答は出来たと思う。
「ああ…デジウェアのことか。」
「あ…そうです。」
「仕事熱心だねぇ。」
フッと鼻で笑った。
「秘書ですから。」
よし!!
このまま、デジウェアの事を聞き出せれば最高。
少し上がったテンション。
なのに、急に車は止まって。
「聞きたい?」
九重部長の顔が目の前に現れた。