獣は禁断の果実を蝕むのか。

「そ…それは、聞きたいです。」


少し驚いて身をすくめながら答えた。


「楽しませてくれたら教えてやる。」

「楽しませる…ですか?」


「そう。沙菜ちゃんが書いた番号、その可愛い口で消してよ。」


クイッと持ち上げられたあご。


ゆっくりと私の唇を節くれだった九重部長の親指がなぞる。


「…ここで、ですか?」


ゆっくりと開く口。

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