獣は禁断の果実を蝕むのか。

ドンッ!!


っと、思わず突き放そうとした九重部長の体。


ピクリとも動かなくて。


息が止まりそうになって、顔をしかめた。


「消し方わかった?」


やっと離された唇は、イジワルな言葉に変わった。


ハアハアと、肩で呼吸しながら。


痛みでうるんだ瞳で九重部長の顔を見上げた。


「これで…た…たのし…楽しかったですか?」


乱れた呼吸で質問をすると、九重部長の口元は緩んで。


「梓悸には、この後はどうされたんだ?」


さっきより、イジワルな質問を投げかけた。

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