獣は禁断の果実を蝕むのか。

「せ…せん…専務は、そう…そういう関係ではないです。」


ハッキリと否定した。


だって、本当に専務とは何にもないもん。


答えようがない。


「へえ、本当にまだなんだ。梓悸の力になりたいとか言うから、てっきりもう手は付けられたと思ったけど、まさか、まだとは…これは楽しいぜ。」


そう言って笑うと、着ていたジャケットを脱ぐと、そっと私の肩にかけた。


「なんですか?」


かけられたジャケットに戸惑ってしまう。


「それじゃ、外に出られないだろう?」


そう言いながら車から降りた。


「あ…あの。」


もう、これで終わりってこと?


デジウェアのことは?


どうしていか分からなくて。

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