獣は禁断の果実を蝕むのか。

「デジウェアが完成しなくても、それだけの功績なら、社長は決まっているんじゃないですか?」

「梓悸はJOにいた時、常務を約束されたようなものだった。その梓悸がデジウェアを2年で完成させると発表したって言えば、それは何を意味するか?沙菜ちゃんには分かるだろ?」


「予想は…つきます。」


JOの常務を約束された人だったから、絶対的な信頼があってデジウェアの完成は当たり前。


それで会社は持ち直す。


もし、それが出来なければ。


当然、専務は嘘つき呼ばわりで、社長どころか、会社自体がマズイことになる。


それは、いくらバカな私にだって。


想像はつくこと。


「オレがこうして遊べるためにも、デジウェアは完成しなきゃ困るんだよ。」


納得いかないかのように、ムッとした。


まあ、自分が社長になれないからね。


それは、ムッとなるか。
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