獣は禁断の果実を蝕むのか。
「本当に違うんです!!私は、専務の仕事を知りたくて…デジウェアのことを九重部長なら知っていると思ったんです!!」
ウソじゃない。
本当の目的はデジウェアを手に入れることだけど。
九重部長から聞き出そうとしたのは本当だから。
「…デジウェアを?」
ほどけた専務のゆがんでいた眉。
「はい。私何も知らなくて。ただ、専務の力になれればと思って。」
「そうでしたか。デジウェアを手伝おうとでも思ったのですか?」
「そこまでの仕事は出来ないかもしれません。でも、何かのお役には立ちたいって思ったから。」
「それで、九重部長に体を開いたと。」
視線が突き刺さるように痛い。
「…最後までは、していません。」
重たく口を開いたのは、途中まではしましたって認めなきゃいけなくて。
ウソをついても構わないのかもしれない。