獣は禁断の果実を蝕むのか。

私の勘違いじゃなかった。


フワッと近寄った専務の首筋から甘い香りが漂う。


それだけなのに。


震える体の奥底から、熱い何かがじわっと広がってくる。


そっと専務の唇が首筋に当てられて。


ツウーッと、熱い舌が首筋を這う。


「ん…っ…ひゃっ…!!」


思わず専務の両肩をギュッとつかんだ。

< 49 / 387 >

この作品をシェア

pagetop