獣は禁断の果実を蝕むのか。

「そんな声を出すとは…オレを誘っているんですね。」


耳にかかる言葉が、冷たいのにどこか甘い感覚を感じさせる。


ためらうことなく外されたブラウスのボタン。


「ちが…ち…」


否定したいのに。


専務の首筋の甘い香りと。


少し冷たい指先で、すううっとなぞられた鎖骨。


それだけの指の動きなのに。


もう、体の奥はジンジンとしびれてく。

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