史上最悪!?な常務と
「だって、オマエのところ
親いないじゃん!」
「いるもん!」
「どこにいるんだよ?
いたらなんで兄ちゃんが参観に来るんだよっ!」
「それは…」
そう言われ、女の子は一瞬困った表情を見せたが、
すぐに俺の腕を引っ張って大きな声で言った。
「こっ、…この人がお父さんだもんっ!!
お仕事がずっと忙しいから兄ちゃんが参観に来てたんだもん」
彼女をからかっていた男の子達がびっくりした表情になる。
「…う、嘘つけっ!」
「そんなはずあるわけないじゃん」
また言い争いが始まった。
彼女は言われるたびに掴んだ俺の腕に力を入れて
泣くのを我慢するようにぎゅっと握る。
「…そうだよ、
この子の父親は俺だよ」
この言葉に男の子達がさっきよりも驚いた顔になる。
いや、一番驚いたのはこの俺の腕を掴んでいる小さな手の主である彼女だったかもしれない。