史上最悪!?な常務と
「…これは独り言、」
常務の声が聞こえた。
アタシは黙って目を閉じたまま彼の言葉を聞いていた。
「…父親とは子どものころから何かとぶつかって…。
まあ、色んなものの考え方から合わなかったんだろうな。
それは今も続いている」
え…?
常務と社長がいい状態でないことは
なんとなく雰囲気からわかってた…。
でもそれが子どものころからだなんて思ってもなかった。
「でも前にオマエに言われた、
どんな親でもちゃんと健在してることはいいことで、
ちゃんと話し合っえってこと…」
あ、…そう言えばそんな恐ろしいこと言ったっけ。
今から考えると常務に向かってなんて生意気なこと言ったんだ?
なのにまだアタシこの会社でこの常務の下で仕事してる。
クビにならず、
まだここで仕事できること。
土下座でもしても足りないかも。
「…面倒なことから逃げてただけなのかもしれない。
だから、ちゃんと向き合うことにした」