史上最悪!?な常務と

「自分の意志がちゃんとあるのだから、
それで父親に向き合うよ。
自分は無力だから、というのは
おそらくただの言い訳だろうな」


なんだか自分に言い聞かせるように言ってるみたい。

でもその声は話し始めのときよりも少し明るく感じる。


目を閉じて声を聞いてるだけだから、
少しの声のトーンの変化が感じ取れる。



このまま悪い状態ではなくて、
なんとかしようという彼の思いが伝わってくる。


常務と社長との難しいことはよくわかならいけれど。

…よかった。


「…よかった…」


独り言ってさっき言ってたけど。

それだけ、
アタシは声に出した。



彼がいい状態にあるとアタシも嬉しい。

彼が笑うとアタシも笑う。

彼が嬉しいとアタシも嬉しい。


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