ふたつの背中を抱きしめた



---それ以来。


「真陽、何かプレゼント…」

「消しゴム!」


が合言葉みたいになった私のペンケースにはひたすらに消しゴムが貯まっていってる。




「ひぃ、ふぅ…すごーい17個もある。」


碧ちゃんが私のペンケースを開けて笑っている。


彩ちゃんは頬杖を付きながら

「あんた馬鹿でしょ?」

と呆れた顔をした。


「いいの。消しゴムなら授業でもよく使うし、私レポートも手書きが多いし。」


「卒業するまでに使いきればいいけどね~。」


そう言って彩ちゃんは消しゴムをコロコロと指先で弄んだ。



< 320 / 324 >

この作品をシェア

pagetop