ふたつの背中を抱きしめた



「こんなにあるんなら皆に配ってあげたら?私もちょうど切らしてたんだ、一個ちょうだいよ。」


そう言って消しゴムをひょいと手にした碧ちゃんに、私は



「だっ…ダメっ!」



と叫んで取り返した。



驚いた碧ちゃんが

「えーなんでよ。ケチー。」

と抗議した。


「…だって、せっかく綜司さんがくれたんだもん。貸すのはいいけどあげないよ。」


そう言って唇を尖らせた私に、2人は目をぱちくりさせ、そして吹き出した。


「なーんだ。やっぱ嬉しいんじゃない、プレゼント。」




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