ふたつの背中を抱きしめた





私に何かをプレゼントしたい綜司さんの気持ちと

譲れない私の考え方。


それがぶつかり合って増えていく消しゴム。



「けど浅葉さんも頑固だよね。こうまでして真陽に何か買ってあげたいと思ってるんだから。」


「2人共頑固でお似合いなんじゃない?」




彩ちゃんと碧ちゃんの言葉を聞きながら、私はもっともっとこの消しゴムが増えればいいと思った。



私と綜司さんの

気持ちが、価値観が、ぶつかる度に増えていく。


好きだから、

ずっと一緒に居たいから

隠さないで避けないで本当の気持ちをぶつけていきたい。



彼の気持ちを受け止めながら

これが本当の私だよって、さらけ出していきたい。



そうしていつか、この消しゴムがぶつかり合った2人の中間地点になればいいと思う。



貴方の気持ちを受け止めたい。

私の事を知って欲しい。


だから。




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