幕末オオカミ


医者に行っても、流行病や労咳の類ではないと言われた。


労咳のように、肺に穴が空いているような音は、俺の胸からはしないらしい。


他言無用と口止めして、隊内で真っ先に相談した山南さんは、言った。



『それは、君の宿命なのかもしれない』



と──。




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