幕末オオカミ


「さあ、吐くか?
倒幕派は、いったい何を企んでやがる」



ただ一人、この男だけは涼しい顔で桝屋を見下ろしていた。


鬼副長、土方歳三だけは。



蝋燭の蝋が溶けて足の裏に当たるたび、桝屋の体がびくびくとはねた。


そして、ついに……。


「話す、話すから、もうやめてくれ……」


桝屋喜右衛門──本名・古高俊太郎は、倒幕派の恐ろしい計画を吐き出した。




< 424 / 490 >

この作品をシェア

pagetop