幕末オオカミ
「楓、お前も裏口へ行け!」
向かってきた敵を斬り捨てながら、総司が言う。
「なんで!?」
「あっちの方が、人数が多い。
近藤先生を手伝ってくれ!!」
「……っ」
自分だって、何人もの敵を相手にしているくせに。
こんなときも、一番は近藤局長なんだ。
少しの嫉妬を覚えるけど、今はそんな場合じゃない。
「わかった……!死ぬんじゃないよ!!」
手すりに飛び乗ると、総司はにやりと笑って返した。