幕末オオカミ


お札は呆気なく、はらりと総司の背中から落ちた。


総司はそのまま浪士の死体の横に座る。



「どうして……っ!?」



どうして、お札が効かないの?


いつもはこれで、元に戻るのに……


焦って震える指で、もう一枚お札を取り出し、霊力を込める。


その間に……



「ぐわぁああああぉぉぉおおおおおっ!」


「!!」



総司は、窓から見える月に遠吠えし……


その鋭い牙を、浪士の腹に、突きたてた──。





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