白球の彼方~君に託した夢~



「それと、新しいキャプテン兼部長は上城、
お前だ。俺よりいいキャプテンになれよ?」


岡部先輩は次のキャプテンにエールを送る。


「はい。」

淡々と礼をする上城。



東「副キャプ兼副部長は佐野と萩原だ。」
船「頼んだで!」


「はいっ。」「うすっ。」


三年は涙をこらえ次々とエールを送る。




「あれ?修一、流嘉ちゃんとこ行かんでええん?」

「え、あ…えと…。」



いきなり船木先輩はニヤニヤしながら意味不な事を言う。


さっきのロングヘアーの人のことだと思う。



「お前引退したら告白する言うてたやん、なぁ?」
「そんな大声で言うなよ馬鹿!もういい話しつけてくる!」


そう言って岡部先輩は何処かへ行ってしまった。



船「青春やなぁ」


東「なぁ。」



そして野球部は現地解散となった。


木内監督が
「最後はマイクロで帰んないって決めてんだよ。」

と言っていたから。


そして少しだけ目が充血していた。




監督も毎年悔しかったり嬉しかったりするんだよな…。



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