総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜
ハッとして床を見れば、そこにはピクピクしてる芹沢先輩が倒れていて。
「せっ、先パーイ!?」
面食らった大輔が芹沢先輩に駆け寄るのを呆然と眺めながら、その場に立ち尽くした。
『す、すげぇ……』
半開きになる口元を押さえる事すら忘れて呟いたその瞬間
「………すげぇマヌケ面」
私の顔に、ゆっくりと影が差した。
なんとなく嫌な予感がして、ゆっくりと上を見上げれば……
「……そんなに驚く事かよ」
『…っ……!!』
いつの間に近付いてきてたんだろう。
――すぐ目の前にあった二つの青い瞳に、思考回路が停止した。